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平成養生訓
人生にエッセンス、医療ジャーナリストの“丸山寛之さん”が綴る、平成養生訓を紹介いたします。
Vol.152010年4月19日
体内リズム服薬法
なによりもリズムがだいじ!といっても、カラオケのことではありません。
一日二四時間の体内リズム「サーカディアン・リズム」の話です。
(サーカはラテン語で「約」、ディアンは「一日」です)
現在わかっているサーカディアン・リズムは、体温、脈拍、血圧、いろいろなホルモンの放出時間、血液や尿に含まれる化学成分の濃度……など三〇〇種類以上。
それらすべてのリズムが互いに調和し合うことで、健康な体の状態が保たれているのです。
たとえば、夜になると熱が上がったり、夜中に胃が痛くなったりするのも体内リズムのしわざです。
ですから、薬も体内リズムに合わせて、その薬が少量で一番よく効く時間に飲むのがよいと、体内リズム医学の専門家はいいます。上手な薬の飲み方を聞いてみました。
■鎮痛薬
夜間は多めに、午後は少なめに飲むのが賢い飲み方です。痛覚は夜十一時ごろが最も敏感で、午後三時ごろに最も低下するからです。
■コレステロールの薬
夕食後の服用が合理的。コレステロールは夜、合成されるからです。
■心臓病の薬
狭心症や心筋梗塞は午前七時から十一時ごろに多く発症します。これを予防するため真夜中から明け方に飲むと効果の上がる薬があります。真夜中に飲むのは無理ですから朝起きたらすぐに―。
■降圧薬
早朝に血圧が上がるタイプの人は、就寝前に長時間持続型の降圧薬を飲み、夜中に上がるタイプの人は夕方に飲むのがベターです。ただし、夜間の血圧は正常な人が夕方以降に降圧薬を飲むと、脳梗塞を誘発する恐れがあります。ご自分の高血圧のタイプと降圧薬の種類を医師によく確かめて服用してください。
■ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)
副腎の機能は、朝の目覚めと同時に高まり、午前中にピークに達します。薬もそれに合わせて朝、集中的に飲み、午後からの服用は控えめにしたほうがいいでしょう。
■抗アレルギー薬
アレルギー反応を引き起こす物質(ヒスタミンなど)に対する体の感受性が最高になるのは夜の十一時から十二時ごろ。かゆみや腫れが強く出ます。抗アレルギー薬は夜はやや多めに―。
■育毛剤
毛髪も皮膚も、夜半零時から明け方の四時くらいまでに古い細胞が脱落して、新しいものに再生します。だから育毛剤は夜寝る前に振りかけるのが効果的。
女性がお休み前に化粧水などで肌の手入れをするのも、皮膚の細胞分裂が盛んになる時間に向けて栄養を補給しておくという意味で、理にかなっています。
また、血流は昼間が最も盛んなので育毛剤の成分もよく吸収されますが、反対に朝は血管が収縮しています。朝ジャブジャブかけるのはムダということになるようです。
こうした体内リズムの活用法は、当然、サプリメントにも通じます。たとえば梅肉黒酢、これはなんといっても朝一番にコップ一杯の水で―。血液をサラサラにし、便通を促し、頭をスッキリさせる、体に優しいベスト・サプリメントです。
じつは私、六年前の秋、前立腺にガンが見つかって、ずっとホルモン療法を受けているのですが、ホルモン療法の副作用として起こりやすいといわれる心筋梗塞と全く無縁でいられる理由の一つは、毎日欠かさず朝晩飲んでいる梅肉黒酢のおかげと信じています。
余白がなくなりました。急いでいいます。コエンザイムQ10製剤は食後すぐに―、体への吸収効率がいいからです。コラーゲン製剤は夜寝る前に―、皮膚や骨の新陳代謝は寝ているときに最も盛んに行われるからです。














