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平成養生訓
人生にエッセンス、医療ジャーナリストの“丸山寛之さん”が綴る、平成養生訓を紹介いたします。
Vol.232010年4月27日
手をこすれば、脳が元気になる
私たちは日常生活のさまざまな場面で、脳の「ワーキングメモリー」という機能を使っています。
たとえば、夕食をつくるときの主婦は、昨夜は何だったか?栄養のバランスは?家族が喜びそうなものは?といった「複合的情報」を「入力選択」して献立を決めます。
そのように情報を一時的に保持し、操作・統合し、答えを導き出す脳の働きがワーキングメモリーです。「作業記憶」とか「作動記憶」とも呼ばれます。
買い物をするとき、品定めをし、料金を確かめ、計算し、代金を支払い、おつりを正しく受け取る。そこでもワーキングメモリーの機能が働いています。
ところが、あまりにも多忙煩雑な生活を送る現代人の脳は、ワーキングメモリーを酷使し過ぎて、オーバーヒートしがちです。そのうえ年をとると、ワーキングメモリーの働きも低下します。
「ワーキングメモリーが正常に働かなくなるのは、軽度認知症の初期症状で、その始まりは〈もの忘れ〉です」と、古賀良彦・杏林大学医学部教授(精神神経科)は解説しています。
では、ワーキングメモリーの使い過ぎでオーバーヒートした脳をクールダウンするにはどうしたらいいでしょう。
古賀先生は「ハンドマッサージ」を勧めます。
やり方は文字通り手軽で簡単。片方の手で、もう一方の手の甲を少し強くこすったり、指を1本、1本しごくようにもんだり、指のまたとまたを重ねてこすったり、二つの手をぐるぐる回しながらこすり合わせたり、とにかく、手のひらと手の甲と指をまんべんなくマッサージすれば、それでOK。
そんなふうに手に刺激をくわえると、脳の血流がふえ、脳が活性化されます。
話はとんでもなくさかのぼりますが、人類が二本足で歩いたり走ったりし始めたのは、350万年前で、このときの人類の祖先(アフリカ猿人)は、身長120cm、体重30kgで、脳の大きさ(重さ)は450gーと推定されています。現代人の脳は1400gです。
350万年の間に、人間は手で道具をつくり、言葉をしゃべるようになったので、3倍以上になった脳の中でも特に大きく発達したのは、手を使う部分と言葉を使う部分です。
人さし指1本を曲げ伸ばししただけでも、大脳の「手の運動野」「手の感覚野」というかなり広い領域で神経細胞がいきいきと活動します。
血流が運動野では30%、感覚野では17%ふえるそうです。
たった1本の指を動かすだけでも脳ではそれほどの変化が起こるのです。
手をよく動かし、働かせることは、脳をよく動かし、働かせることになるわけです。
だから手は「外部の脳」とか「第二の脳」といわれるのです。
ハンドマッサージの効果を、古賀先生らの研究チームは、脳内血液の酸素量を測定する機器(光トポグラフィ)で確かめました。
実験は、脳に負担を与える計算課題を、
①ハンドマッサージなし。
②ハンドマッサージのみ。
③ビタミン系クリーム+ハンドマッサージ。
④ビタミンを除いたクリーム+ハンドマッサージの四つの条件で行いました。
結果、③のときが最も脳内の酸素を消費せずに課題をクリアーすることができたそうです。
これは私の考えですが、コエンザイムQ10美容液「セレビュ」を使えば、ビタミン系クリーム以上の効果が得られるはずです。
すぐれた成分の皮膚への浸透性が格段にすぐれているからです。
「仕事や勉強、家事など日常のさまざまな場面で、脳の元気を回復するハンドマッサージをー」と、古賀先生は話しています。
日ごろちょっと一息入れるたびに、手をマッサージすることをクセにすれば、脳が活性化されるだけでなく、手の甲のシワや手荒れの予防にもなります。一挙両得三得というものでしょう。














