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平成養生訓
人生にエッセンス、医療ジャーナリストの“丸山寛之さん”が綴る、平成養生訓を紹介いたします。
Vol.202010年4月24日
口の体操 「あいうべ~」
(日) 「あー」と口を大きく開く。
(月)「いー」と口を大きく横に広げる。
(火)「うー」と口を強く前に突き出す。
(水)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす(声は、出しても出さなくても、けっこうです)。
この口と舌のあいうべ体操を一日約三〇回、毎日続けていると、小顔になる、いびき、うつが改善する、痔、リウマチにも効く?と、健康雑誌『安心』に書いてありました。
別に小顔になりたいわけではない(若いころはよく「大きな顔をするな!」とケンカ売られたものですが、今はもうそんなことはありません)、いびきもかかないし、うつでもないし、痔もリウマチも持ってないけど、なんだか妙に気に入ったので、半紙にフェルトペンで、「あいうべ」と記し、トイレの壁、机の前、風呂場の壁に貼って、目につくたびに、あ~い~う~べ~と、やっています。やると、体にカツが入る感じで、パソコン仕事に倦いたときなど、気分転換にもってこいです。
朝、顔を洗ったあと鏡を見ながらやったり、夕方、ウォーキングしながらやったりもしています。
鏡を見ながらやると、自分の顔ながらその珍妙な面相の変化がおかしくて、笑わずにはいられません。
一度、試してみてください。憂うつな気分など吹っ飛んでしまいますヨ。
この面白くて元気が出る顔面体操は、福岡市博多区にあるみらいクリニック院長の今井一彰先生が考案しました。
今井先生は、加圧トレーニング、カラー療法など薬を使わないユニークな治療で、膠原病やアレルギー性疾患をよく治し、抗老化、ダイエットにも積極的に取り組んでいるそうです。
「私は、クリニックを訪れるほとんどの患者さんに、あいうべ体操を指導しています。とても簡単な体操なので、どなたも初めは、本当に効果あるの?と思うようです。しかし、きちんと実行された方には、驚くほどの効果が現れています」
効果の一番の理由は、口呼吸が鼻呼吸に替わるからだそうです。
口呼吸が健康上さまざまな問題があることはよく知られています。
口呼吸の人は、鼻呼吸の人よりも疲労感や抑うつ度が高いという調査もあります。
日中は鼻呼吸をしていても、眠っている間は口呼吸になる人もいて、そのために口の中がカラカラに乾き、いびきや歯ぎしりをしたりします。
「口呼吸がもたらす最大の弊害は、のどにあるリンパ組織の乱れや鼻粘膜などの萎縮、口腔内の雑菌によって引き起こされる免疫異常です。ぜんそく、アトピーなどのアレルギー疾患、リウマチなどの膠原病、炎症性腸疾患、高血圧、うつ、便秘、腰痛、生理不順……驚くほど多くの病気が、口呼吸をきっかけに発症し、進行すると考えられます。病気を治す近道は、口呼吸を鼻呼吸に直すことです」
口呼吸を鼻呼吸に直すには、口を開閉する口輪筋と、舌を支える舌筋を鍛えればよい、その絶好のトレーニング法が「あいうべ体操」というわけです。
「この体操は、真剣に行うとかなり疲れます。慣れるまでは二、三度に分けたほうが続けやすいでしょう。入浴時にやるのがおすすめです。毎日続けているうちに口角がキュッと上がって、口元、あごが締まって顔が小さくなります。便通がよくなり、ポッコリと出た下腹がへこみます。ただし、無理は禁物。顎関節症の人やあごを開けると痛む場合は、回数を減らすか、関節に負担のかからない、い~、う~のみを繰り返してください」
『安心』には、あいうべ体操で、痔が治った、いびきをかかなくなった、リウマチが軽くなったといった体験談が紹介されていますが、これ、健康な人のための健康法としてもとてもすぐれていると思います。
余談ですが-、心美寿有夢の「梅肉黒酢」をいの一番に取り上げたメディアも『安心』でした。なんと目のつけどころのよい雑誌ではありませんか。














